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内科

Medical Care

消化器内科

消化器疾患とは、消化管である食道胃、十二指腸、小腸、大腸をはじめ、胆嚢、肝臓、膵臓に関係する病気のことをいいます。
消化器官は摂取した食物を栄養素に分解(消化)し、栄養素を血液中に吸収させたり、消化しにくい部分を体から排出したりする役割を担っています。
これらの器官に何らかの病気が生じることを「消化器疾患」と言います。
当院はこれらの消化器疾患について、何が原因で症状が出ているのか、内視鏡検査、超音波検査、血液検査など必要に応じて様々な検査を行い、結果に基づき総合的に判断します。
当院の消化器内科は、内視鏡検査によるポリープ除去も行います。

このような症状は受診をおすすめします

  • 胃がもたれる、胸やけする、つかえ感がある、げっぷが多い
  • お腹が痛い、激痛がある
  • 黄疸がある、尿の色が濃い
  • 便秘がひどい
  • お腹が張る
  • 吐き気が続く
  • 血便が出る、便に血がまざるときがある
  • 血縁者で胃がん、大腸がんの人がいる
  • 健診・人間ドックで胆のうや肝臓の再検査や精密検査を受けるよう診断されたことがる

上記これらに当てはまる場合、病院を受診することをおすすめします。
自覚症状がさほどでなくても、消化器系の重大な病気がかくれている可能性もありますので注意が必要です。

定期的に検査をおこなうことも病気の一つの予防につながるでしょう。

病気は早期発見、早期治療が最も重要です。少しでも不安なことがあれば、悩まずにお気軽にご相談下さい。

主な消化器疾患

食道がん

食道がんは、男性が女性の5倍程度多いことが知られており、60〜70代の比較的高齢者でタバコやお酒を好む人によくみられます。
食道がんは、食道の内面をおおっている粘膜の表面からでき、約半数が食道の中央付近からできます。
早期には症状が出にくく、進行するにつれて食事がつかえる、熱いものや冷たいものを飲み込んだ時に胸の奥がしみる、体重が減少する、胸が痛む、背中が痛む、声がかすれるなどの症状が見られます。
粘膜内にとどまる早期がんには、内視鏡治療が行われます。粘膜下層から筋層、外膜に浸潤したがんでは、外科的手術が行われます。他の臓器に転移したがんには、化学療法や放射線療法が行われます。

逆流性食道炎

逆流性食道炎とは、胃の内容物(主に胃酸)が食道に逆流することにより、食道側の粘膜が傷んでおこる病気です。
健康な人でも胃酸の逆流がみられることはありますが、逆流時間が短いため問題になることはありません。
胃酸の食道への逆流は、男性では中年以降、女性は高齢者に多くみられます。
食物を大量に食べた後や、高脂肪のものや甘いものを食べた後に起こりやすくなります。
食道に酸性の胃液の逆流が頻回に起こると、食道粘膜がダメージを受け、びらんや潰瘍ができて、胸やけや呑酸(口の中に酸っぱい液や苦い液がこみ上げること)、みぞおちの不快な感じ、病状が進行すると胸痛や吐血の症状を起こすこともあります。胃酸を抑える薬の内服を続けることで症状は緩和されます。

胃がん

日本は世界でも胃がんの発生頻度が高い国で、年間5万人以上の日本人が胃がんで亡くなっています。
胃がんは局所に留まっている時期に早期発見し、がんを完全に除去することができれば治すことができます。
胃がんの原因には、ヘリコバクター・ピロリという細菌が関与していることが明らかになっています。
ピロリ菌は、胃の中で生き続けることできる「らせん形状の悪玉菌」で、食べ物や水から感染し、除菌しなければずっと生き続けます。
またピロリ菌に感染していなくても、塩分の過剰摂取や過度な飲酒習慣、大量の喫煙などにより胃がんが発生する可能性もあります。
胃がんの症状には、上腹部痛や上腹部の不快感、体重減少、嘔吐・悪心、吐血・下血、食欲不振などがあります。
早期には症状がないことが多いので、40歳以上の人は積極的に検診を受けるようにしましょう。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃は塩酸やペプシンなどの消化液を分泌して、食べ物の消化を行っています。
この胃液の刺激によって、胃・十二指腸の組織が剥がれ落ち、胃や十二指腸の組織を溶かしてしまう疾患が胃・十二指腸潰瘍です。胃・十二指腸に潰瘍ができるとみぞおちの痛みや嘔気を伴います。
胃潰瘍の場合は、食事中から食後に起こることが多く、十二指腸潰瘍の場合は、空腹時、特に早期に痛むことが多くあります。
バリウムによるX線検査(胃透視)や、内視鏡検査(胃カメラ)で胃の中を観察し、検査を行います。
治療は食事療法・生活指導・薬物療法・再発予防治療を行います。

大腸がん

大腸がんは食生活との関わりが深く、低繊維・高脂肪の食事、野菜・果物の摂取不足、過度な飲酒が発生リスクを高めると言われています。
近年日本で増加している癌であり、要因としてライフスタイルの変化や喫煙、運動不足、食の欧米化などが指摘されています。また、家族の病歴との関わりがあるとされており、直系の親族に同じ病気の人がいると大腸がんにかかりやすいと考えられています。
大腸がんの症状としては、血便や便秘、下痢、便が細い、お腹が張るなどがありますが、初期症状は全くないことも多くあります。
大腸がんは50歳代付近から増加し始め、高齢になるほど高くなるため、何も症状がなくても中高年以降は大腸がん検診や大腸検査を積極的に受けるようにしましょう。
早期がんであれば内視鏡でお腹を切らずに治療が可能です。
進行大腸がんの治療法は外科治療、放射線治療、抗がん剤治療などがあります。がんの進行度(病期)に応じて治療が選択されます。

大腸ポリープ

消化管の粘膜から発生し消化管内に突出した組織をポリープと呼びます。
大腸ポリープの約1割は癌が含まれており、現在癌でなくても将来がん化する危険性が高いものが約1~2割あることがわかっています。
放置した場合に増大・癌化するリスクが高いため、大腸カメラ施行中に大腸ポリープを発見した場合は、予防的に内視鏡治療で切除します。

大腸憩室炎・出血

大腸憩室とは腸管の内壁の一部が外側に向かって袋状にとびだしたもので、内視鏡でみると大腸粘膜が洞穴のような凹みになっています。
普通は無症状ですが、憩室に炎症をおこして憩室炎になると腹痛の原因となったり、粘膜が引き延ばされて出血(憩室出血)すると突然の血便をおこすこともあります。
無症状の場合、多くは検査で偶然発見されますが、憩室がたくさんできていても、症状がなければ治療は必要ありません。
しばしば炎症を起こしたり(憩室炎)、出血した際(憩室出血)には早急な治療が必要となります。
憩室炎および憩室出血の治療は、どちらも数日間の絶食による腸管安静が基本となります。
憩室炎は絶食に加え、抗菌薬治療ができる場合は重症にはなりませんが、炎症が強くなると憩室穿孔といって穴が開く場合もあります。その場合は緊急手術が必要となることもあります。
大腸憩室からの出血は多くは間欠的な出血で7~8割が自然に止血しますが、出血の程度が重度の場合やくり返す場合には大腸内視鏡による止血処置を行うこともあります。

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は、大腸の粘膜(最も内側の層)にびらんや潰瘍ができる大腸の炎症性疾患です。
下痢、血便、粘液と血液の混じった便(粘血便)、腹痛などの症状がみられ、ひどくなると一日に10回以上も粘血便や血便がでるようになります。
これらの症状は、良くなったり悪くなったりを繰り返します。
病変は肛門にいちばん近い直腸から連続性に奥のほうに広がっていく性質があり、最大で直腸から結腸全体に拡がります。
発症年齢のピークは男性で20~24歳、女性では25~29歳ですが、若年者から高齢者まで発症します。
男女比は1:1で性別に差はなく、この病気の発症の原因は明らかになっていません。
重症の場合や薬物療法が効かない場合には手術が必要となる場合もありますが、基本的には良性の病気で、ほとんどの方は適切な内科的治療により普通の生活が送れるようになります。
潰瘍性大腸炎の治療の目的は大腸粘膜の異常な炎症を抑え、症状をコントロールすることです。

肝がん

肝臓がんは、肝臓にできるがんの総称で、「肝がん」といわれることもあります。
肝臓から発生した原発性肝がんと、他の臓器に発生したがんが肝臓に転移してきた転移性肝がんとに分けられます。
原発性肝がんには、肝臓の肝細胞に由来する肝細胞がんと胆管上皮細胞に由来する胆管細胞がんがあり、日本では肝細胞がんが90%以上を占めています。
肝細胞がんの発生には、B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスの感染、アルコール性肝障害、非アルコール性脂肪肝炎などによる肝臓の慢性的な炎症や肝硬変が影響しているとされています。
初期の段階では無症状のことが多く、かなり進行すると易疲労感、黄疸、腹水、腹痛などのいわゆる肝機能障害に類似した症状を呈します。

胆石・胆嚢炎

肝臓で作られた胆汁という消化液は一度胆のうに蓄えられた後、胆管を通って十二指腸に流れます。その胆汁中の成分が析出することにより石となります。多くは胆のうで石となるためそれを胆石(胆嚢内結石)と呼びます。無症状であれば経過観察も可能ですが、痛みを伴う場合は治療の対象となります。また管に石が詰まってしまうと胆のう炎という炎症を引き起こすこともあります。痛みは基本的に右肋骨下部に出現し、胆のう炎では発熱もおこし全身状態が悪化していきます。特に脂肪分の高い食事を摂取した後に起こることが多いです。

膵癌

膵がんとは膵臓から発生した悪性の腫瘍のことを指し、膵管上皮から発生する膵管癌が腫瘍性病変の80-90%を占めています。
60歳代の方に多く、やや男性に多く発症します。喫煙、膵がんの家族歴、糖尿病、慢性膵炎などとの関連が指摘されています。
膵がんは早期の状態では自覚症状がほとんどないため、早期発見が難しく、治療が難しいがんとして知られています。
膵がんと診断された患者さんの自覚症状としては、腹痛、黄疸が多く、ついで腰痛や背部痛、体重減少などがありますが、必ずしも膵がんに特徴的な症状ではありません。膵がんと診断される前に糖尿病が発症しているケースが多いため、糖尿病の発症や悪化は膵がんを発見する大きな目安といえます。

その他の消化器疾患

食道の病気

食道裂孔ヘルニア、食道静脈瘤、カンジダ食道炎、好酸球性食道炎、食道ポリープ、食道粘膜下腫瘍、食道潰瘍 など

胃・十二指腸の病気

ピロリ菌感染性胃炎、萎縮性胃炎、胃ポリープ、 機能性ディスペプシア、AGML(急性胃粘膜病変)、胃腺腫、胃アニサキス症、胃悪性リンパ腫、十二指腸癌・腺腫 など

大腸の病気

虫垂炎、腸閉塞、クローン病、過敏性腸症候群、便秘症、感染性腸炎、大腸憩室炎、虚血性大腸炎 など

肝臓の病気

肝機能障害、慢性肝炎・肝硬変、脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)、アルコール性肝炎、ウイルス性肝炎、自己免疫性肝炎、原発性胆汁性胆管炎(PBC) など

胆のう・胆かんの病気

胆のうポリープ、胆のう腺筋腫症、閉塞性黄疸、胆のうがん、胆管がん など

膵臓の病気

急性・慢性膵炎、膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN) など

一般内科

風邪やインフルエンザをはじめ、胃腸症状やお腹の病気の診断・治療、高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病、花粉症などのアレルギー疾患、睡眠障害など幅広い内科疾患も対応いたします。

病気は早期発見、早期治療が最も重要です、人生100年時代と言われる今は、生活習慣を改善することにより病気を予防し健康寿命を延ばすことが大切です。普段の生活を一度見直し、バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠の確保を心がけてみてはいかがでしょうか。

少しでも気になることがございましたらご相談下さい。健康診断で異常を指摘された場合などもお気軽に来院ください。

 

生活習慣病のリスク

生活について

  • 40歳以上である
  • 20歳時と比べ体重が10kg以上増えている
  • 過度の飲酒
  • 喫煙
  • 睡眠不足
  • 過度のストレス
  • 3年以上検診を受けていない

食事について

  • 食事を抜いたり、時間がまちまちである
  • 偏った食事をしている
  • 脂っこい料理をよく食べる
  • 塩分の多い料理をよく食べる
  • 糖分を含む飲み物をよく飲む
  • 間食が多い
  • 深夜の飲食が多い
  • 野菜をあまり食べない

運動について

  • 移動は車が多い
  • 運動の習慣がない
  • 1日の歩数は7,000歩未満が多い
  • 1日の座っている時間が10時間以上である
  • 1週間の運動が60分以下

生活習慣病はどんな病気?

高血圧

高血圧とは心臓から送り出された血液が動脈の内壁を押す力のことで、血管に過度の圧力がかかっている状態を指します。原因の判らないものを本態性高血圧症といい、高血圧症の約90%がこれに入ります。上記の生活習慣病のリスクが関与していると言われています。
特に日本人の高血圧の原因としてよく挙げられるのが、「塩分の過剰摂取」です。
塩分を控えた食事、アルコールやタバコを控える、適度な運動を取り入れるなど日常生活の見直しをしましょう。それだけでは不十分な場合は、血圧を下げる薬が必要となることもあります。

糖尿病

糖尿病とは、血糖値を低下させる「インスリン」というホルモンの分泌量が減少したり、インスリンが正常に働かないことが原因で血液中のブドウ糖が異常に高くなる疾患です。
糖尿病は原因によって4つのタイプに分類されますが、日本人では過食、運動不足、肥満、ストレスといった生活習慣的な要因が関係している2型糖尿病が圧倒的に多くみられます。
血糖値が高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や、失明、腎不全など糖尿病の合併症につながりますので、糖尿病の予防、進行を遅らせるために生活習慣を見直すことが大切です。

脂質異常症

血液中の脂質の値が基準値から外れた状態を、脂質異常症といいます。脂質の異常には、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)、HDLコレステロール(善玉コレステロール)、トリグリセライド(中性脂肪)の血中濃度の異常があります。脂質異常症は動脈硬化を進行させますので、虚血性心疾患、脳卒中を引き起こす可能性が高くなります。食べ過ぎや飲み過ぎ、運動不足などの生活習慣の乱れが原因で発症することが多く、無症状のことがほとんどです。食生活を見直し、適正なカロリーで食物繊維を多く摂り、日常に適度な運動などを取り入れましょう。

病気は早期発見、早期治療が最も重要です、人生100年時代と言われる今は、生活習慣を改善することにより病気を予防し健康寿命を延ばすことが大切です。

不規則な生活や暴飲暴食、喫煙、運動不足、過度のストレスなどの要因が重なって加齢とともに病気も進行しますので、普段の生活を一度見直し、バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠の確保を心がけてみてはいかがでしょうか。少しでも気になることがございましたらご相談下さい。

小児科

咳・鼻水などの風邪症状から、気管支炎・中耳炎といった発熱性疾患、嘔吐・下痢などの胃腸炎など小児内科全般の診療を行います。
小さなお子さんの場合、症状をうまく言葉にできなかったり、見かけ上は元気にみえたりします。付き添いの保護者の方からも最近の様子などをお聞きし、総合的に判断したうえで診察・治療を行います。ご不安を感じた時は、どんな些細なことでも気軽にご相談下さい。

このような症状は受診をおすすめします

全身について

  • 泣き方がいつもと違う
  • 元気がない
  • 熱がある
  • 顔色が悪い
  • 寝ない、ぼーっとしている
  • 水分を取れない
  • 食欲がない

呼吸について

  • 咳がでる
  • 呼吸が苦しそう
  • ゼイゼイいっている
  • 鼻水が出る
  • 喉が痛い
  • 鼻づまりがある
  • 唇の色が悪い

お腹について

  • 吐いている
  • 下痢をしている
  • 便が出ない
  • 便がすっぱい匂いやいつもと違う匂いがする
  • お腹が張っている
  • お腹を触ると痛がる

このような疾患を診療します

一般小児科疾患

発熱・咳・鼻水・下痢・嘔吐・発疹・便秘などの一般的な症状

流行性疾患・各種感染症

インフルエンザ、おたふく、溶連菌感染症、手足口病、水痘(みずぼうそう) など

アレルギー性疾患

気管支喘息や花粉症、アトピー性皮膚炎 など

専門科目

当クリニックを受診され、さらに専門科目による精査が必要な場合は、疾患にあわせて適切な医療機関へご紹介させて頂きます。また、どこの科を受診していいか分からないようなときも気軽にご相談ください。